2008年10月10日

制度創設に尽力した藤井たかゆき副会長が社保事務所と交渉!

税務署よりむごい社会保険事務所の滞納整理
先日付小切手が一回落ちなかっただけで
売掛金を差押え!
10人の民商役員の立会いを拒否し、
警察権力を介入させる暴挙!
副会長の 
藤井たかゆきさんが
社保事務所と交渉!



社保事務所前1.jpg



写真中央のスーツ姿は副会長の藤井たかゆきさん。西宮社会保険事務所前にて。

 10月6日の深夜、西宮民主商工会を訪れた川本雅彦さん(44歳)は、発泡スチロール加工販売をする会社を夫婦で切り盛りしていましたが、原材料の高騰のあおりを受け、利益が圧迫されていました。昨年12月、夫婦二人分の社会保険料(厚生年金・健康保険料)を8ヶ月滞納したため、西宮社会保険事務所は、取引先に対し、売掛金の差押えの通知を出しました。川本さんはあわてて同所へ行き、差押えをしないよう申し入れると、同所の徴収課の谷川氏は「滞納金額を完納しないと差押え解除はできない」と言い、滞納額を10分割した先日付小切手を10枚要求してきました。川本さんはしぶしぶ小切手を切り、その時点で差押えは解除されました。今年8月までの先日付小切手は落ちましたが、9月29日付の分が、落ちませんでした。すると、同所はなんの予告もなしに即日、取引先の売掛金を差押え、さらに、別の取引先の売掛金を調べ、差し押さえる旨の通知をし、その取引先からその旨、川本さんに連絡がありました。そして、もし解除されなければ今後の取引を停止することを伝えてきました。窮地に追い込まれた川本さんは、以前民商に融資の件で相談したことを思い出し、同民商に連絡してきました。即日、同民商に入会しました。

打ち合わせ藤井1.jpg



 西宮民主商工会では、昨年にも同様な相談を旅行代理店を営む会員から受け、国税よりもむごい滞納処分をする社会保険事務所に対し納税緩和措置の適用を求めた請願署名を短期間で集め、全商連を通じて、日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員の協力で、同所の所長と交渉しました(07年4月2日付・商工新聞に掲載)。このとき、高橋議員は、国会の厚生労働委員会(07年5月16日)でこの問題を取り上げ、柳沢大臣(当時)から「苛斂誅求(かれんちゅうきゅう=むごい取立て)のそしりをうけないよう」との発言を引き出しました。このときは、お客さんの旅行代金が入った口座を差し押さえられ、交渉をしたときは、すでに引き落とされていました。

 同じ轍を踏まぬよう、民商では、深夜に相談を受けて、翌朝に民商役員ほぼ全員にファックスで協力を訴え、全商連にも連絡。高橋千鶴子議員、山下よしき議員らが社会保険庁などを通じ、西宮社会保険事務所・所長に話し合いを持つよう要請してくれました。次の日、民商からは10人の役員と事務局3人が「窮地に追い込まれた仲間を救え。差押えを解除せよ」と交渉にかけつけました。11月16日に予定されている西宮市長選挙での立候補をすでに表明している藤井たかゆきさん(副会長・ピアノ調律師)の姿もありました。

約束した午後4時30分、川本さんを先頭に、同所の二階へ行き、面談を求めました。すると後藤徴収課長が、「こんなに大勢で来られては困る。お引取り下さい」と言うので、民商から「昨年も同様に10人ほどで来たが、所長が会ってくれた。今回も国会議員から連絡が入っているはずだ」と主張しましたが、「お引取り下さい」の一点張り。藤井たかゆきさんは「国民が行政に対して、話し合いを求めてきて追い返すとはどういうことだ。憲法が国民に与えている請願権を踏みにじるつもりか。いいですか、売掛金を差押えられては、商売人はもう商売が出来なくなるんだ。(10月13日付の商工新聞を見せて)自殺者もたくさん出ているんだ。納税緩和措置を求めて話し合いに来て、帰れとはどういことだ」と詰め寄りました。すると、同課長は「お引取りいただけなければ、警察を呼びます」と言って、兵庫県警・西宮警察に連絡。五人ほど制服の警察官が駆け上がってきました。民商を代表して藤井たかゆきさんが、経緯を説明し、「私たち民商は、憲法12条にもとづく国民による不断の努力として運動をしている。なぜ、この条文が憲法にあるのか。戦前、われわれのような民主運動家が絶対主義的な国家体制のもと、弾圧を受けて、自由や民主主義が追いやられた結果、戦争へと進んだことを反省し、憲法で国民に自由や権利を守る運動を義務付けているんです」と若い警察官にさとすように話しました。すると年配の警察官が所長に掛け合い、川本さん本人と、副会長で税対部長の山田平さん(染物業)、事務局の三人が会議室に通されました。

警察と.jpg
警察に経緯を説明する藤井たかゆきさん

応対したのは竹村英機所長と警察を呼んだ後藤徴収課長。「売掛金を差し押さえられたら、商売がどうなるか。答えて下さい」とたずねると、後藤課長は「つぶれると思っていました」と平然と語りました。そして「有限会社は解散ということで終われる。あとは生活保護とかもある」などと言い放ちました。山田副会長は「たとえ法人でも、実態は個人事業者と変わらない。個々の実情を見て、国税徴収法にもとづく納税の緩和措置を適用できるようすすめることは、あなたがたの義務である」と訴えました。また、「去年、同様の問題で差押えられた会員は、国税(消費税)も数年分滞納したが、商工新聞に掲載されたその人の記事を見た署員が国税は待ちますと言い、話し合った結果、今年5月に『換価の猶予』が認められました」と事務局が、勝ち取った「換価の猶予通知書」を示して話しました。所長は注意深くその通知書を見て、「差押え解除は、一定の要件が揃えば考えます」と軟化しました。条件として、50万円以上の滞納だから、滞納額に見合った担保を出せば、滞納分を20分割払いで猶予するとのことでした。売掛金の支払期日が一週間後に迫っており、こちらも早急に対策を考えると言って話し合いを終わりました。所長はいつでも会うと約束しました。川本さんは「こんなに多くの方が、集まっていただいて、ありがたいし、本当に心強かった。しかし、社会保険事務所は不祥事ばかりで世間で多くの批判を浴びているにも関わらず、あまりにも酷すぎる」と話しました。民商では、納税の緩和措置の適用を強く求めると同時に、社会保険事務所が警察権力を介入させ、憲法にもとづく国民運動を弾圧したことに対し、強く抗議します。
記事投稿 事務局 大前克己

posted by 西宮民商・経営金融対策&建設部会 at 14:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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